天然炭がますます入手困難に

最近、当社のお客さまから「炭が手に入らない」という声をよく耳にします。

そこで以下のブログに気になる記事がありましたので引用させていただきます。

http://blog.hibachiya.com/?p=744

———————以下、引用————————-

実は日本全体で、炭が足りません。

炭が激しく足りなくなった恐るべき3つの理由

少々見出しはキャッチーにさせていただきました。

それほどまでに炭が足りなくなってきているからです。
理由は3つです。

1.中国
2.台風12号(2011年)
3.311の震災

1.中国から炭が入ってこない

中国に関してはざっとにしますが、
結局輸出規制がかかってしまいました。

火鉢屋では中国製の炭はもちろん売っていません。
でも飲食業界はじめ、日本中で消費される炭の
多くは中国製です。 その中国製がまったく
入ってこなくなってしまったのです。

当然値段は高いですが、炭がないとどうしようもないので
国産の炭に需要が集中します。 この影響が非常に大きいです。

ただでさえここ数年、中国が自国資源まもるために
木の伐採に制限を設けました。それで今までみたいに
バンバン木を切って炭を作ることができなくなりました。

なのに!

それに追い打ちをかけるような輸出規制。

意外におもわれるかもしれませんが、
現代においても炭は必需品で、特に飲食店では
かなりの割合で炭を使っています。
(イタリア料理なども)

中国の炭がまったく入ってこないので、
日本の炭へとシフトが起こっています。

高価な紀州備長炭の中にあっても、
安いもの。形の不揃いなものが最初に
なくなります。それでも全然足りないので
今度は今まで使っていなかったような
上物の需要がたかまります。

こうして日本全体で炭が足りなくなってきました。

炭業界最大手の会社。
名前は伏せますが、ネットを検索してもほぼ出て来ません。
ここは一般への小売は一切していませんが、
日本一の取扱量があります。

この会社がものすごい勢いで炭を集めています。
それでも足りないようです。

火鉢屋もそれなりに太いパイプを持っているつもりですが、
不揃い君に関しては本当に悲しくなるくらいしか入手できません。

不揃い君がいなくなるのは仕方ないとしても、
横綱君だけは今シーズン、切らさないようにしたいと思います。

ところが・・・


2.台風12号

昨年、2011年 和歌山県を直撃した台風12号。

この被害があまりに甚大すぎました。

多くの道路が破壊され寸断されました。
当然復旧作業はしていますが、生活道路が優先です。

原木を運ぶための道路はまだ完全には復旧していません。

また紀州備長炭の産地、田辺市やみなべ町、那智勝浦町には
100の窯があり、炭焼き職人さんは110人ほどおります。

その炭窯や、職人さん、生産に必要な道具・設備が
豪雨と土砂で深刻な被害を受けました。

破壊された窯の正確な数はわかりません。
外見的に問題がなくても、小さな穴1つあいただけで
炭が焼けません。窯を使ってみないとわからない。
修理できるかどうかは、また更に調べて行かないとわかりません。

また複数の職人さんが大きな怪我をして、
1年経った今も復帰できない方たちがいらっしゃるそうです。

炭焼き自体、50才60才で若手と言われる世界。
そういったことも鑑みる必要があるかも知れません。

こういった状況のため、
現地では廃業を決めたり検討している職人さんも出てきました。

炭窯1つ作るのも大変で、しかも江戸時代からブランドを誇る
紀州備長炭の窯です。改良に改良を重ねて来た窯が天井まで水に
浸かりました。 また大事な作業場も、川の氾濫ですべての道具が
流されたりと、想像を超えた被害がありました。

こうした中、新たな場所に窯を作ることを決めた職人さんも
いらっしゃいますが、窯と設備、1年やそっとで出来るものではありません。

昨年の台風の影響は想像以上に大きかったです。

実のところ炭業界では大変な混乱が起きているのが現状です。

と思ったらくぬぎ炭まで・・・

3.311の震災

くぬぎ炭が被害を受けました。

被害というか、こういうのは全滅というのかもしれません。

椚炭の里は、70年前から稼働していました。

炭焼きは誰でもできますが、利休焼きという
千利休が理想とした焼き方をし、綺麗なくぬぎ灰を
混ざりなく取り出し、いろいろな茶道の流派に合わせて
くぬぎ炭をカットする。

1本のくぬぎ炭から、どれをいくつ取れるか
瞬時に判断してカットする。

そんな職人技を持った職人さんたちが
福島県でくぬぎ炭をずっと焼いてきてくださいました。

震災といいますか、原発により
農林水産省からも指示が出て、
炭焼きを止めざる得なくなりました。

山の汚染はそう簡単に洗い流されません。

現在は四国の山で焼いています。

もちろん職人さんたちも家族を置いて
移住をして焼いております。

しかしいかんせん、職人さん全員が移住できる
わけではありません。50代60代が若手と言われる世界。

一気に集団移動とは行かないのが実情です。

結局くぬぎ炭の世界でも廃業が相次ぎました。

実は火鉢屋の流通ルートに乗らない、
こじんまりと炭を焼いている職人さんも
日本には数多くいらっしゃいます。

一人で焼いて、それを販売して生計をたてています。

そうした方々は四国へ移ることもできず、
廃業しか選択しがありません。

結果、そうしたこじんまりした炭焼き場が
なくなったことで、一気に私どものくぬぎ炭を
焼いている山に注文が殺到しました。

結果、去年よりもくぬぎ炭の減りが早いです。

この夏ですでにこの状態ですので、
今シーズンはかなり厳しいのが現状です。

つまり、12月ころになったらくぬぎ炭が
非常に入手困難になるのではないかと考えています。

椚灰(はい)に関しては間違いなくですが。

灰(はい)は、炭(すみ)300kgから5kg程度
しか採ることができません。

灰(はい)は間違いなく年内になくなります。

以上が現在の炭を取り巻く状況となっております。

特に原発によるくぬぎ炭への影響は
本当に想像もしておりませんでした。

四国の窯もまだ30程度。

人員も足りないままですが、

職人さんたちにはなんとか頑張っていただきたいところです。

 

—————以上、引用————————————————————